虫捕り名人

飲食店で食事をしていると、虫が飛んでいることがあります。
虫というのはイメージダウンに繋がり、評判や売上に反映されます。
店側にとっては疫病神となるのです。
ですが虫はどこにでもいるし、小さな隙間からも出入りしてきます。
人間と一緒に入店することもあり、完全にシャットアウトする事は不可能といえるでしょう。

しかし、虫が存在しない飲食店もあります。
正確には、客が気づかぬ間に虫を抹殺しているのです。

その役目を司るのが「アサシン」の異名をもつ虫捕り名人です。
客を装ってる場合もあれば店員自身が虫捕り名人の場合もあります。
稀に椅子の中に入っていることもあるそうです。
(※江戸川乱歩の人間椅子はここからヒントを得て執筆されたといわれている)


名人が客に気づかれずに虫をどうやって捕っているのか。
それは機密事項であるためここで触れることはできませんが
たまに「箸でハエを捕まえる」人がメディアで取り上げられることがあるでしょう。
あれも初歩技の一つだと言っておきます。

つまり虫がいない店は虫捕り名人を雇っています。
虫がいないので売上が伸び繁盛する。
繁盛しているから虫捕り名人を雇うことができるという循環システムです。

ここで重要なのが繁盛している全ての店が
虫捕り名人を雇っているわけではないということです。
虫捕り名人を雇うのは繁盛しつつも比較的高級店に多くみられます。
例えばファミレスやファーストフードには虫捕り名人はいません。
少しくらい小さな虫が飛んでいても、さほど客側が気にしないからです。
しかし高級料亭で虫は御法度。
客層も著名人や政界人が多く、”もてなし”の場としても使われるからです。
昔は虫が飛んでいただけで激怒し帰ってしまった人もいたようです。
まさに「虫の居所が悪い」ということでしょう。
今では虫捕り名人の活躍でそのようなことはありませんが。


そんな虫捕り名人でも捕まえられない虫がいます。
それは「スーパーバグ」と呼ばれる存在です。
スーパーバグは進化の果て、虫捕り名人の技を全て避ける事が可能になりました。
そんなスーパーバグを捕らえられるのは「スーパー虫捕り名人」だけです。
スーパー虫捕り名人は修行の末、普通の虫もスーパーバグも捕らえることができます。
しかし「ハイパーバグ」だけは捕らえることができません。
ハイパーバグはスーパー虫捕り名人の技を全て避けてしまうからです。
そうなると「虫捕り超人」の出番です。
虫捕り超人にかかればスーパーもハイパーも等しくバグであり捕らえることが可能です。
しかし虫捕り超人でも捕らえられない「ウルトラバグ」がいるとの説もあります。
バグもアサシンも日々進化し続けているのです。

こうして、千年戦争は幕を開けました。

スポンサーリンク
マニッキ広告
マニッキ広告

シェアする

フォローする